(株)石田コーポレーション取締役

石田 遼馬

(株)石田コーポレーション 取締役 管理本部企画室長
石田 遼馬さん

人との繋がりを大切に

石田コーポレーションって会社、ご存知ですか?
エンドユーザーとの直接的な取引が少ないので、世間への露出は多くない企業。
しかし実態は山陰最大級の総合商社であり鳥取県米子市に本社を置く優良企業だ。

株式会社石田コーポレーション、取締役、石田遼馬(りょうま)さん。
昭和63年生まれ31才。

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シュッとしたスタイル、とても若く見えるのに、落ち着きを感じる。
真顔だととっつきにくい人に見えてしまうのが難点と言うが、話すうちに表情が変わっていく。

『小さいころから体操、水泳、卓球、テニス、和太鼓など、いろいろなことをやらせてもらっていました。
高校生でバドミントンと出会い、以降、愛好者。
今も社会人クラブチームで続けていますし、石田コーポレーション内にもバドミントンサークルを立ち上げ、大会などにも出場しています。
妻との出会いもバドミントンがきっかけです。

3才と1才の男の子の父親でもあります。 共働きなので、家事・育児いろいろやっています。
仕事から帰ったら、子供と風呂に入って、洗濯をし、下の子を寝付かせるのが日課。
一人暮らしも長かったので家事は出来る方かと。

山陰は自然豊かで災害も少なく、人も温かい。
子育てするにはとてもいい環境ですよね。
全国の人にもっと知って頂きたいです。』

(株)石田コーポレーション

昭和45年、創業者である石田利満が米子武蔵鋼管(株)を設立した。
その後、石田商事、石田コーポレーションと事業の拡大などの理由で社名変更。
上下水道資材・住宅設備機器・土木環境資材など、様々な商品を取り扱う山陰最大級の総合商社となった。
今では、米子・松江・倉吉・鳥取・出雲に拠点を構え、海外では中国吉林省にも展開する。

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近年、農業にも参入し、さつまいも・イチゴ・カボチャなどを手掛けている。
農業法人として、ユニバーサル就労による耕作放棄地の再生事業で注目を集めており、境港の水木しげるロードにアンテナショップも出展している。
また、農業を6次産業として、過疎の進む中山間地においての取り組みが、平成29年中四国農政局より「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選定された。

本社従業員は80人、グループ会社を含めると約200人。
平均年齢は約40才。若手からベテランまで揃っており、働き盛りが多い。
2020年11月2日 創業50周年を迎える。 

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エントランスでまず飛び込んでくるのは『地球、水、命、愛』の言葉。水の如く、力強く、柔軟に姿を変え、世の中になくてならない存在。石田コーポーレションの企業としてのあり方、従業員の行動を表している。

石田遼馬さん

石田さんは大学を卒業後、塩ビ管などを扱う最大手企業である、クボタシーアイ(株)(現(株)クボタケミックス)に入社した。

大阪での研修を終えると、営業に配属となり、東京へ異動となった。
東京時代は、千葉県や茨城県などを中心にルート営業をし、お客様との信頼関係の構築に努め、商材の拡販に奮闘した。

『私の入社はちょうど東日本大震災の年でとても慌ただしかったのを覚えています。
災害復旧工事もたくさん出ており、とても忙しい日々でした。
その後、小田原工場の勤労課に異動になり、福利厚生や採用関係など、いかに従業員が働きやすい環境を整えるかに従事しました。』

その後、米子に戻り、石田コーポレーションに入社。
米子・出雲で営業をする経験で得たものは、お客様や取引先、従業員など多くの人との繋がりだった。

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本社に戻り、企画室長に任命された。
「活気のある元気な会社」に。

鳥取から出雲まで5拠点。
本社での新年会や、社員旅行などで交流はあるものの、例えば、出雲の従業員は倉吉や鳥取の事業所に行ったことが無い。どのように営業しているか、まして名前と顔が一致しない人もいる。
これで、同じ方向性を以て頑張って行くことが出来るのか不安になった。

事業所紹介という社内記事を作った。
従業員全員に、名前・趣味・ニックネーム・頑張っていること・自己PRなど簡単なアンケートを取った。これを集めて、事業所ごとに写真入りで編集。
顔と名前を一致させるのはもちろん、今まで知らなかった一面も分かるようになった。

グループ会社も含め沢山の仲間がいる。
企画室は、横の連携を深め、いろいろな面で相乗効果を出せるように、情報発信・意見要望の収集など、「活気のある元気な会社」のために何ができるのか、何をやるのか。

『考えれば考えるほどやらないといけないことが思いつく。
しかし、一気にやってしまうと混乱が生まれてしまう。
今までいろいろな経験をさせてもらったので、その知識をフル活用して、適切に実行していきたいと思います。
もっと知識を付けないといけないし、もっといろいろな経験をしないといけない。
時に分からなくなることもあるけれど、会社の為、従業員の為出来る事をやっていきたいです。
それが今の自分のあり方なのかなと。』

従業員さんは年齢が上の人が多いので、話しづらいことはないですか?

『社歴も上で、私の知らないことを知っている方も多くいます。
今の会社があるのも先輩社員の方々の努力の賜物で、もちろん敬意を払って接しているつもりです。
ただ、会社を良くしていこうという思いは一緒だと思っているので、年齢が上だからという理由で話せないなどということはないです。
それに石田コーポレーションはとても人材に恵まれた会社なんです。
皆さんとても話しかけやすいですよ。』

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最後に、創業一族という責任の重さ、プレッシャーはどうですか?

『大変重たいものです。従業員や、グループ会社、その家族などを含めるととても多くの方の生活が関係してきます。
プレッシャーも入社する前から毎日感じていますよ。
しかし、やり甲斐はとてもあることだと思っています。
従業員に認めてもらえないと上へは上がっていけないと思っています。
まずは姿勢を見せる事。
信頼してもらうこと。

どうすれば会社が活気のあるより良い会社になっていくか。
どうすれば山陰という市場で10年、20年と続けて行けるか。毎日考えています。
ただ、自分は一人ではない。恵まれた環境にあると思っています。

これからも試行錯誤しながら自分なりの道筋を見つけていきたいと思っています。』

石田コーポレーションプロモーション動画

”繋ぐ”をキーワードに石田コーポレーションの総合商社として社会的役割を伝える動画が公開されています。

 

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(株)石田コーポレーション

弊社は昭和45年、管材の専門商社として創業。その後、管工機材だけでなく、土木資材、空調機器、建築資材、住宅設備機器など幅広く分野を拡大し、メーカーとユーザーを繋ぐ流通を円滑にし、ユーザーに適正な資材・商品を提供し地域社会に貢献している。
さらに建築材料、住宅設備機器業界最大手企業の代理店となり、販売だけでなく施工、外壁診断なども対応。他にも、不動産取引、海外事業など、専門商社ではなく総合商社へ事業を展開している。

所在地 〒683-0804 鳥取県米子市米原8丁目1-32
電話 0859-33-6233
URL https://www.ishida.ne.jp/
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