ティーエム21 プログラマー

絹川 修平

(株)ティーエム21 プログラマー
絹川 修平

育休男子

絹川修平さん 

1979年7月生まれ 40歳

妻、裕理子さんと結婚したのは、2017年1月、そして2019年7月第一子遥大(はるひろ)君が生まれた。

妊娠に気づいた時、妻は自分の体の変化、大きくなるおなかに子供が生まれるのだと実感して来た。

夫はというと、なかなか実感できないものだ。

絹川「育休を取ろうと考え始めたのは、出産2~3か月前のことです。
妻を助け、最初から赤ちゃんと育児にかかわることで、子供のいる3人家族の生活に必要なことに早く気づき、育児と仕事の両立に早く慣れていけると考えました」

裕理子「主人から育休の希望を聞いたときには、取ってもらえるならすごく嬉しいけど、仕事に意欲的に取り組んでいたのを感じていただけに、また、男性の育休取得へのハードルの高さも知っていただけに、実際には取れるのかな?と思っていました」

その後、いろいろ話すうちにぜひ育休をとろうということになった。

しかし、問題は仕事。
会社に、上司に、同僚に、理解してもらえるかということだった。

絹川さん、自分の思いを文章に、仕事についても状況に合ったやり方でやっていくことで、1か月半の育休を申請した。

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裕理子さん、遥大(はるひろ)君と一緒に。

育児休業制度とは

絹川「育休を取ろうと思うのと同時に、制度などを調べてみました。
2017年に制度が改正され、男性も1年間の申請をすることができ、その間給与がない場合は、雇用保険に加入している人には平均給与の80%が支給される等、男性への育休取得にも支援制度があることを知り心強く思いました」

これは介護休業も同様です。

最近の統計によると、育児休暇を取得する男性は16%、そのうち5日間が80%。
つまり、一週間のお休みということです。

女性の取得率は90%を超えており、ほぼ1年間取得している。

この差の大きさは、世界を見るとかなりひどいものだ。

日本には、男は外で働き、女は家で家事育児。
そのような感覚がいまだに大きいのではないだろうか。もう、現実はそのようなことは無理になっている。

昨今、働き方改革、待機児童の削減、保育園の増設などの改正がなされているが、その前に、日本人の男女平等・同一労働同一賃金。
これが最初なのではと思う次第、余談ですがね。

ぜひ、日本男子、そして女子にも、育児介護休業制度について知ってほしいと思います。

絹川さんのお仕事

絹川修平さん、わが社TM-21のソフトウェアエンジニア・メディアプログラマー。
TM-21は全員で10人という小さな会社です。

まあ、IT業界なら育休も取りやすいわ。そう思いますでしょうね。

プログラマーの絹川さんは、直接顧客と対応することは少ないです。
また、自宅での仕事も、同僚とはメールのやり取りでもできる環境にあります。

しかし、やはり社内で顔を合わせてのコミュニケーションが、いい仕事ができる最大要素なのは、どんな仕事も変わらないのです。

さて、会社の反応はどうだったのか。

会長・社長はびっくりしたそうだ。
特に会長は団塊世代、24時間働けますか?が流行語になった世代。
理解するには大きな壁、しかし皆で話し合い、絹川さんの決意に皆さんOK。

この結果には、奥様もびっくり、いい会社に入ったわねと、喜んだそうだ。

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プログラムチームとミーティング。

赤ちゃんと向き合って

お母さん、初めての出産育児、わからないことだらけ。

裕理子「里帰りをしなかったのですぐに親子三人での生活がスタートしました。赤ちゃんが寝てくれたと思ったら、すぐに次の授乳時間が来てしまう。退院後の一週間は赤ちゃんとの生活ペースがつかめず、睡眠もうまく取れませんでした。自然に涙が流れたとき、初めて自分は自覚以上の不安やストレスを抱えているんだと分かりました」

絹川「いっぱいいっぱいの妻を見て、自分もオロオロすることもありました」

3時間おきの授乳、夜泣き。
家事と育児と睡眠のやりくりが上手くできず、どうしてよいのかわからなかった。

そうなんですよ。

子供が生まれたからといって、すぐに父と母になれるものではないですね。

赤ちゃんと一緒にそれぞれが親に育っていくのです。

パニックが落ち着いてきたのが一週間後、授乳・家事・睡眠・食事お互いにできるときにできることをやる。
そんなペースが少しづつできるようになってきた。

絹川「一か月半の育休中には育児の合間にネットからサーバーなどチェックし、メールやビデオ会議、時折出勤して会社の皆さんと情報共有していました。
育休中に限らずですが、育児関連のイベント等にはできるだけ一緒に出かけるようにしています。
その際には、お父さんも一緒なんですね!育休取られたんですね!と、特別なこと、珍しいこと。そんな反応をよくいただいていました。」

個人・二人になって夫婦・子供ができて家族。
このごく当たり前のことを、実感できていないお父さん、たくさんいるんだろうねと思う次第です。

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ある市長さんの育休

小泉進次郎さんの育休取得が話題になりましたが、ある市長さん40歳がとった育休「夜だけ育休二か月」

昼間は毎日出勤し、午後6時以降の公務は取りやめ「夜だけ育休」という時短勤務を取った。

育休を取ったのは、二人目の子供を出産したとき、長男の時は市長になったばかり、公務も手探り状態、子供は妻にまかせっきり、このまま第2子を出産すれば妻がつぶれてしまう、また、自分でも子育てをしたいという思いからだった。

夜だけ育休にしたのには、妻との話し合いがあった。

妻は夕方5時ごろから8時頃まで手伝ってくれるとありがたいわ。

食事・入浴・寝かしつけなど、この時間帯が忙しいのだ。

対応した市長さんも素晴らしいが、それを応援する職員・秘書の皆さんも素晴らしい。
その間、メデイアにも取れ上げられ、その後、職員も育休男子が増えてきたという。

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絹川さん、育休を取って思うこと

絹川「自分も家族も一緒に成長できて嬉しいです。
仕事人間な自分が、出産を機会に社会との関わり方も含め、視点が広がった気がしています。
自分の周りでも育休を取得する男性が増えるといいなと思っています」

この取材にあたって、皆さんに育児休業制度のこと、実際に育休を取ったことで感じたことを、皆さんに知ってほしいという思いだ。

育休の取り方も、人それぞれの環境や状況があると思う。
時短だったり、一週間の半分とか、いろいろあっていいのではないか。

経営者の皆様、従業員の幸せは、会社の幸せ発展。
育休男子にぜひ多大なご理解をお願いします。

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