養蜂家:しまねのはちみつ屋いち花 代表

泉 智加

しまねのはちみつ屋 いち花 養蜂家
泉さん

島根県最年少女子養蜂家

みなさん、ハチミツは好きですよね。
なんといっても、トーストにバター・ハチミツ 最高ですよね。

食べ比べをしたことありますか?

松江の初夏のハチミツ、さらりとすっきりした甘さ。
出雲の栗のハチミツ、濃厚なこっくりした甘さ。
大田の柑橘系のハチミツ、後味が柑橘のさわやかな甘さ。

びっくりです。ええー、こんなに違うの!!!

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まずは、ハチミツの奥深さをお伝えしたいですわ。
ハチミツには、加熱と非加熱があるのです。
もともと、ハチミツは抗菌性があるので、加熱の必要はないのですが、外国産は輸入上加熱するのです。短時間で水分をとばし、さらさらするので、瓶詰めしやすく、また結晶しにくいという特徴があるためです。

そして、国産ハチミツは非加熱が多いのです。

よって、いち花の蜂蜜は非加熱ハチミツのことを「生ハチミツ」と呼んでいます。
オーガニックということです。もちろん、栄養価も高いのです。
砂糖は体内で酵素分解が必要ですが、ハチミツはすでに酵素分解がすんでいて、そのまま生ハチミツは体内に吸収されるものなのです。

春はれんげ。
初夏は柿の木・しいの木。
夏はカラスサンショウ。
秋は栗・そば・せいたかあわだちそう。
季節や地域によって、味・香り・色 それぞれに違いがあるのです。

せいたかあわだちそう で 蜜がとれるなんてびっくり。
世間では、花粉症になると嫌われ者ですものね。

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蜜蜂は、巣箱の中に約5000匹~数万匹。
一匹の女王蜂、交尾のためのオス蜂、あとはすべてメスの働き蜂
女王蜂は、一匹のメスがローヤルゼリーを食べて大きな女王蜂となり、4年間王国を作っていく。
オスの寿命は4ヶ月、春に生まれ交尾をし、4ヵ月後秋にはもう必要がなくなるので、働き蜂に追い出されます。

働き蜂の寿命は1ヶ月、巣の掃除をし、蜂の子の世話をし、蜜を集めて働きづめだ。
女王蜂が一番えらく思えるが、本当は働き蜂が一番権力を持っている。
なにしろ、女王蜂も役に立たなくなると、働き蜂に追い出されるという。
針があって、さすのもメスだけなんだって。
不思議な世界なのです。

泉 智加さん、大阪の大学を卒業後、島根県観光連盟に就職。
しまねっこの観光PR、旅行会社にしまね観光ツアーを作ってもらうとか、なかなか面白そうなお仕事。
5年間働いた。

ハチミツとの出会いは、飯南町の親戚。
イチゴ農家で、受粉のために蜜蜂を飼っており、自家用ハチミツを採取して、いつももらって食べていた。

あるとき、職場の同僚が県内のハチミツを食べたことがない。
国産ハチミツは、スーパーに売っていない。
そんなことが話題になり、調べてみたことが始まりだった。

県内には180人の養蜂家がいる。
そのほとんどは、兼業で自家用程度の養蜂をやっている。
県内産ハチミツは、道の駅などに少し置いてある程度なのだ。

泉さん、思い立ったら行動がはやい。
松江養蜂協会会長さんをたずねた。松江には20人ほどの養蜂家がいるという。
1年間、会長さんの養蜂場で見学をさせてもらった。
お手伝いでしょう、ときくと、ほんとに見学していただけです。

その後、会長さんのお弟子さんと一緒に、生馬で養蜂を始めることとなった。
約2年がたった。
養蜂家として、蜂蜜の仕入れ、販売などを手がけている。

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小瓶に 松江・出雲・美郷・大田・益田 の5種類のハチミツをいれて、ギフト用に販売している。
高級品なので、販売は難しくないかときいてみると、違いがわかるように説明していただけるところに、置かせてもらっているという。

玉湯のやおよろずマーケットで観光客向けに販売している。

県内養蜂家さんたちは、販売となると苦手なので、泉さんは、養蜂家さんから蜂蜜を仕入れて、販売につなげている。

泉さんには、国産ハチミツの養蜂を絶やしたくない、という思いが強い。
現在、どこでも後継者不足に悩まされる。養蜂業も同様。
もともと、島根は花がすくなく、大規模には養蜂ができないため、小さな養蜂家が多いのだ、若い人に参入も少ない業種。
そんなところに、若い泉さんという女性が参入したことは、驚きと同時に大歓迎されて、泉さん自身、皆さんのおかげでやってこれましたと、感謝している。

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蜜蜂は自然の生き物、昨今の天候不順は蜂には大変なことのようだ。
蜜蜂は日当たりが大好き、山陰の暗く寒い冬、昨年の大雨や台風、酷暑などでは、蜜がなかなか集まらないとのこと。
4月から10月蜜蜂は活動、4月最初の蜜は、冬越ししたものなので、販売には使わない。
ゴールデンウイーク後くらいから、20日に1回程度蜜を採集していく。
この時期に養蜂家からの仕入れもすすめ、販売用に準備がはじまるのだ。

ふるさと納税返礼品にもつかわれている。
リピーターの声に励まされると話してくれた。
県内でイベント販売などもてがけてます。
しまねはちみつ屋 いち花 覚えてくださいね。
泉さん、FBなどでも、情報発信に努め、国産蜂蜜を知ってもらおうとがんばっている。

蜜蜂と出会い、新たな道をすすむ泉さん、素敵でしょ。

(2019年3月  取材)

泉さん
しまねのはちみつ屋 いち花

約5年間、島根県の観光誘致の仕事に携わっている中で、「細長くて離島もある、島根県を1つのモノで盛り上げたい」と思っていました。さらに飯南町で親戚が養蜂をしていたので、生はちみつを幼い頃から食べて育ち、はちみつ好きが高じて、「しまねを蜂蜜で盛り上げていきたい!」と思うようになり、2017年4月に起業。そして、県内の養蜂家の協力のもと、同年6月から販売開始しました。 よろしくお願いします°

所在地: 〒690-0816 島根県松江市北陵町1番地テクノアークしまね内
TEL:
URL: https://ichika.shopinfo.jp/